五十嵐 貴久 / 朝日新聞社
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親子が仲良くなる秘訣は入れ替わり?(笑)
<年頃の娘を持たないサラリーマンの方にも読んでもらいたい痛快ファンタジー>
娘を持つ父親なら誰しも感じる娘の可愛さ。
その中にはもちろん、本作の父親が感じているように、成長して行くにつれてだんだん離れていく寂しさをも持ち合わせている。
本作の主人公はさえないサラリーマンの父親とイマドキの娘。
まさに絵に描いたような小説におけるシチュエーションである(笑)
さてどうなるかというと、タイトルどおり7日間だけふたりのあいだに変化が起るんですね。
そう、本作は47歳の父親と17歳の高校二年生の娘が地震により人格が入れ替わるという事態に巻き込まれる騒動を描いているのである。
ご存知のように作者の五十嵐氏はホラーから時代小説に至るまで幅広いジャンルの作品を書ける稀有な作家である。
1作ごとにいろんなタイプの作品を書き分け、ファンを唸らせている。
必ず次作はどんな作品なのか楽しみに待たれて本を手に取る作家のうちのひとりに数えられている読者の方も多いはずだ。