東京湾景
吉田 修一
吉田修一さん原作の話題の月9ドラマが始まった。
原作の感想は
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ドラマ公式サイトは
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一見して、やはり予想通り
かなり脚色が施されている。
主人公の
仲間由紀江ちゃんのチョゴリ姿が美しい。
在日3世役での出演であるが、亡き母役も兼ねており個人的には亡き母役の方が初々しくて好感が持てたかな。
大抜擢の恋人役の
和田君も、外見のイメージと役柄は合ってるのかもしれないが少し緊張気味の演技が目立ち、由紀江ちゃんとの
貫禄の差が露骨に出てるのは否めない。
一回目を見て率直な感想は、原作が吉田修一さんだけじゃなく、
金城一紀さんが手を加えたかのごとく内容となっている。
約10回もの連続ドラマとなればプロデューサーや脚本家の手腕によって出来が左右されるものであるが、いかんせん由紀江ちゃんひとりに比重が掛かり過ぎている点は少し負担が大きいかなという気がする。
これからいかに脇役陣が盛り上げて行くかだろうな。
仲間由紀江はある意味“不器用な女優”なのかもしれない。
同じく引張りだこ女優でありライバルでもある
竹内結子や
柴咲コウのように決して恋愛オンリーではない気がするからだ。
彼女の魅力が存分に発揮できるのは果たして本作のような恋愛ドラマであるのだろうか?
少し疑問を感じながら一回目を見終えた・・・
広い目でみれば、
“テレビ局も本当に大変であろうな”というのが率直な意見である。
どうか原作の良さを損なわせるような厚化粧だけはやめてほしいな・・・
フジテレビさんへの切実なる願いでもある。